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第3章 R-GROUPの歴史

不況のなかの決断。中級店から高級店への移行(2000年~2001年)

倒産・破綻・・・・・不況のどん底

われわれが「R-GROUP」としての歩みを開始したのは、2000~2001年ごろになります。

それまでは、いずれも中級店のティファニー・クラブロイヤル・ルネッサンスの3軒を運営していましたが、「グループ」を名乗っていたわけではなく、 また実際グループとしての統一性をもった営業も行なってはいませんでした。

接客そのものを対象化した取り組みを端緒的には開始しつつも、ホームページを導入する以前のことでもあり、ある意味昔ながらのやり方の域を超えたものでは ありませんでした。

私達がこうした中級店の営業から高級店へと脱皮・挑戦しようとしていた2000年を前後する時期というのは、バブル経済(1986~1991年)が崩壊し、その後の長期にわたる構造不況のなかで、日本経済が苦しみぬいていた時期です。

これまで絶対に安泰と思われていた銀行や生命保険会社が次々と倒産し、そればかりか大手百貨店までもが経営破たんし、完全失業率が戦後最悪(当時)となった、戦後日本経済史のなかでも特筆すべき不況時代でした。(参考右表)

この流れを見れば誰の目にも明らかなとおり、日本社会全体が不況のどん底に向かってまっしぐらに突き進んでいる、そんな時代のイメージだったといえると思います。

そんな時代に高級店への挑戦を開始したわれわれに対し、まわりの人々は「絶対に成功しない」「成功するわけがない」と口を極めて非難し嘲笑したものです。

いうまでもなく景気の波をモロにうけるのが、レジャー産業であり、風俗業界ですから、そうした主張にも一定に真理が含まれていたのは事実だと思います。

実際、金津園の中でもお客様の数が少なくなっていったことを受けて、苦し紛れに入浴料を無料にして案内するなど、店舗間の割引合戦が激しくなっていたころです。

高級路線化のチャンスを見抜く

しかし、不況が日本全体を覆っているかのように見えるこの時代も仔細に検討してみるならば、高級ホテルに泊まり、高級車に乗る---現在でいうとこ ろの富裕層が、実は相当数存在していることがわかります。

そしてこうした富裕層をターゲットにしたビジネスが開始されたのも、ちょうどこのころです。

社会投資が冷え込み、富裕層向けの受け皿がなくなったこの時代こそ、じつは、今日では常識となっている富裕層ターゲットの高級路線を開始する最大のチャンスだったのです。

こうした決断を行なった当時のR-GROUP指導部に対して、私たちは限りない敬意を表さずにはおれません。

金津園のほとんどすべての店舗が値下げ・割引の道を選択していたあの時代に、値上げと高級化というまったく逆の道を選択した決断は、当時やはり誰にもできなかったことであり、その後の世の中の流れをみるとき、それは間違いなく英断だったのだと総括できると思います。

誰よりも高みから、誰よりも遠くを見る。

そんな傑出した指導部に導かれて開始された高級ソープへの挑戦は、その後多くの店舗が高級店への切り替えを行ない始める2006年から遡ること2年、2004年には完全に軌道に乗ったといえる段階にまで成長することができました。

2002年に発表したホームページの巻頭文には、当時のわれわれのこころざしが次のように刻まれています。

私どもの原点は、最高の贅沢と満足感をお客様に感じていただくための高級店をつくるという点にあります。
数年前、岐阜・金津園に、その真の意味での高級店をつくりあげるべく取り組みを開始して以来、今日までにクラブロイヤル・ルネッサンス・ラブティファニーの三店舗を立ち上げ、それぞれの営業を通じて、ソープランドのあるべき姿を皆様に問うて参りました。戦後最悪の不況、デフレの時代といわれ、すべてものが安売りの対象とされるなかで、風俗業でさえも、現在、安売りと切り売りの掛け声に飲み込まれつつあります。そんな時代に、高級店を模索し始めた私どもの取り組みは、一見、時代に逆行するものと映るかも知れません。しかしながら、そのような時代であればこそ逆に、真に価値あるサービスは普遍性を持つものであり、本物は時代を超えてお客様の心をつかむものだと、私どもは確信したのです。
この私どもの確信を現実のものとするために、全てのお客様にいくつかのお約束をしたいと思います。
1 まず、何よりも、女子スタッフ(キャスト)の質およびサービス内容の向上に、全身全霊をかけて取り組みます。女子スタッフは、お客様に尽くしぬくことを自らの喜びとし、また仕事をつうじて自らの人間的成長をもかちとって参ります。
2 同じく、男子スタッフ(ボーイ)の接客マナーの向上に、日々取り組んで参ります。男子スタッフは、お客様とキャストをつなぐかけ橋として、清潔・誠実をむねとし、高級店に相応しい品格を維持するよう努めます。
3 ソープランドという遊び場と、そこに勤めるもの全体の社会的地位向上に、努めて参ります。風俗業を、特殊な「日陰産業」というイメージから解き放ち、サービス業一般としての社会的承認をかちとり、社会に開かれた職場となるよう、自信と誇りを持って努力して参ります。
自らのなしうる最高の仕事を日々積み重ねながら、「東海地区最高峰」という巨大な山に一歩ずつ昇りつめていくこと、それが私どもの決意であり、夢でもあります。 皆様の、ご愛顧・ご支援を衷心よりお願い申し上げます。

ソープ営業の課題の一つひとつを対象化し、戦略化し、路線化していく(2002~2009年)

インターネットの全社会化---情報流通の根本的変化へのキャッチアップ

高級ソープランドへの挑戦を決断したわれわれに対して、次に待っていたのは、インターネット革命ともいうべき、嵐のような情報流通の根本的変化の波でした。

高級店への挑戦をはじめた2000年から2001年ごろといえば、金津園の他店にもほとんどホームページがなく、宣伝といえば以前からあった雑誌「漫遊記」と「City Heaven」のみ、ほかはいわゆる「表でフリーを拾う」といった原始的な営業が主流だったと思います。

しかし、2000年にはすでにインターネットユーザーが1500万人を超え、その前年にはNTTドコモが当時としては画期的だった「iモード」サービスを開始し、携帯によるインターネット接続が現実のものとなっていました。

その後、ネットユーザーの数は燎原の火のごとく広がり、2005年には8500万人を超え、インターネット元年と呼ばれた1995年から約10年で、社会 的な情報流通は、「紙と郵便」から「ホームページと電子メール」へと完全に変化していきました。

よく言われることですが、この10年というのは、たとえていうなら活版印刷の発明(15世紀ルネッサンス時代)とか、蒸気機関の登場(19世紀産業革命) くらいのインパクトある社会変革の時期であり、この10年のあいだにどれだけ変化に対応できたかによってその後のビジネスの枠組みが決まるといってもいい くらいの決定的な時期だったといえると思います。

しかし当時のわれわれといえば、パソコンもほとんど使ったことがない、自分でホームページをつくるなどまったく不可能という状態でした。

そこから、2002年の年末に幹部全体で会議を行ない、「世の中が変わる。これからはソープの世界もネット中心になる。ここに全力でキャッチアップしてい く!」ということを、身震いのするような緊張感をもって決定し、それからは全幹部がパソコンを購入、猛然とこの課題にたちむかいました。

■携帯版のホームページを現場で作成し、即アップする。
■リアルタイム情報を文字通りリアルタイムに更新していく。
■公式メールマガジンを効果的に打っていく。

当面、この3つの課題をやりぬきつつ、インターネットを通じた集客を対象化していったのです。
それは情勢に追われながらの必死の格闘ではありましたが、全幹部が不眠不休でやりぬくことをとおして、かろうじて時代の要請に間に合うことができた、そんな気がしています。

女性トレーナーによる講習体制の確立

次に課題となったのは、講習です。
それまでは他の店舗と同様、長年にわたって男性店長による講習を行なっていましたが、男性講習は2005年をもって完全に断ち切り、以降すべての講習を専任の女性トレーナー講習に切り替えました。

女性講習のよさは、豊富な経験に基づいて、実地に指導できるという点にあります。
男性の場合、たとえ店長経験の長い者であっても、現役キャストとして長年働いてきた経験をもつ百戦錬磨の女性トレーナーに、その技術・魂において、およそ かなうものではありません。

専任の女性トレーナーを得たことで、R-GROUPのサービス内容は安定、飛躍的に向上し、そのことが顧客の信頼を呼び寄せ、 また働くキャストさんたちは安心してR-GROUPの門をたたくことができるようになったと考えています。

昔ながらのやり方と決別し、男子スタッフの仕事を接客業として対象化する

さらに、ソープ営業のなかで非常に重要な一環をしめているのが、男子スタッフの接客にかかわる課題です。
お客様と最初に接するのは、その店の男子諸君であり、電話応対の印象も含めてその店の印象は、男子の接客によって半ば決まるといっても過言ではありません。

われわれは2002年以降、男子の接客スタイルについて、リッツカールトンホテルの接客のあり方に学ぶようにしました。

パーソナルサービスと呼ばれる、個々のお客様のニーズ・嗜好にあわせて心をこめたおもてなしを準備するリッツカールトンホテルのやり方は、ホテル業界のみならず、すべての接客業に通じる「接客のスタンダード」ともいうべきものです。

リッツカールトンが提起しているスタンダードをわがものとすることをとおして、R-GROUPの現場にレベルの高い接客を作り出し、多くのリピーター・ゴールドカスタマーを作り出していく、2002年以降そうした取り組みを開始しています。

現在、2万人を超える会員層の存在は、その取り組みの正しさを証明しているといえるでしょう。

ソープランドを純粋なビジネスと考え実践するスタイルの確立へ(2009年~)

こうしてソープランド営業にかかわるすべての要素をビジネスとして対象化し、戦略化し、路線化していくというのが、われわれのやり方であり、同時にこの10年間の問題意識でした。

インターネット戦略、女性講習、高級ホテルに学んだ男子の接客なども、やみくもに始めたわけではなく、それぞれソープ営業の核心的課題である「宣伝論」「サービス論」「接客論」からとらえかえし、対象化し実践してきたものです。

そうした取り組みのすべてをとおして、われわれがやろうとしたことは、つまりは、ソープランドを純粋なビジネスと考え実践しようということでした。
ソープランド街、風俗の世界というのは、非常に残念ながら、昔ながらのやり方が色濃く残った世界です。

われわれは、金津園を支えてこられた多くの先達に学びながらも、そうした昔ながらのやり方と決別し、ソープランドという仕事を、そこにすべてをかけて惜しくない男の仕事の場としたかったということです。

風俗を男子一生の仕事にするため、われわれ自身が心身ともにソーシャルな存在へと生まれ変わり、業界そのものを社会的に認知された存在へと高めていく。そうした努力は、かならずやキャストさんたちの仕事環境を変え、この仕事に対する考え方を変え、キャストさん自身のサクセスを生み出す力になると確信しています。