R-GROUP的インターネット宣伝論の根本的立脚点
インターネット宣伝の可否が収入の増減に直結
周知のとおり、1995年のいわゆる「インターネット元年」以来、とりわけ2000年以降、全社会的にホームページを通じた商戦が一般化するなかで、とくに風俗の世界においてもインターネットを通じた顧客争奪戦が熾烈に闘われてきました。
ソープランドのみならず、ヘルス・デリヘルなど主要な風俗業界のなかでもとくに自覚的な店舗はみなこぞってここに全力投球し、早い遅いはあれ、だいたい 2000年ごろまでには、すべての風俗店でホームページが開設され、それまでの雑誌中心の宣伝からホームページ基軸の宣伝へと、宣伝のあり方そのものが変化してきました。
その結果として、「ネットに強い店は忙しい。ネットに弱い店はヒマ」という、誰の目にも明らかな、店舗選択の基準がだんだんと出来上がってきたわけです。
今日的にも、公式ホームページのみならず、金津園ワールドやヘブンネット・夜遊びガイドなどのポータルサイトに対する取り組みも含めて、WEB世界を総合的に網羅する宣伝戦を自覚的に取り組む店舗が、圧倒的な強さを見せているのは、キャストさんご自身も、よくよくご存知のとおりです。
だから、自覚あるキャストさんたちは、お店に言われなくてもプログを書いてみたり、自分の写真を携帯で撮影して写メール日記にアップしてみたりと、WEB宣伝に関しても自分なりの努力をしてきました。
R-GROUP事務局にも、こんなメールが届いています。
「働くお店を探しています。今は他の店で働いているのですが、ネットがとても弱く、夜遊びのランキングに入っている自分の日記のみのアピールで指名をとっている状態です。とてももったいない気がして連絡させていただきました。」
「現在金津の他店で働いているのですが、ネットも弱くフリーのお客様も滅多につけてもらえません。入店してから2ヶ月です。夜遊びガイドの個人ランキングに入ってるのでまだ救われているもののこの先が不安で仕方ないです。」
インターネット宣伝の強い弱いが即収入の増減に直結する・・・そんな時代の到来を、当のキャストさん自身が身にしみて感じているというのが、昨今のソープランドと働くキャストさんをめぐる状況です。
ホームページ宣伝は出尽くした
ところで、ホームページ宣伝・インターネット宣伝といったときに、その核心となる宣伝の中身は以下の4点です。
【文字情報】お店からの紹介文
【文字情報】キャストさんのプロフィールとコメント
【文字情報】出勤情報
この4点がインターネット宣伝のすべてだというなら、ほとんどすべての店舗がひとしくやりきっているはずです。
どこの店舗を見渡しても 写真のないホームページはありませんし、コメントが載っていないホームページもない。出勤表に関しても「いつ出ているか」というだけなら、ほぼすべての店舗が情報開示しています。
これだけでいいというなら、インターネット宣伝はすべての店舗が十分やりきっていることになります。
つまり、ホームページ宣伝はすべての店舗・業界において、すでに出尽くしている。やっていない店などどこにもない。
しかし、現実には当のキャストさんが感じているとおり、「ネットに弱い店」「ネットに強い店」があるというのが事実です。ネットに強い店に入った方はガンガン稼ぎ、ネットに弱い店の子は、P指一本とるにも苦労している現実がある。
これはいったいどういうことなのか?
インターネット宣伝の本質
先にあげたインターネット宣伝の核心となる4点の中身というのは、じつは雑誌宣伝のころと何も変わっていない「固定情報」にすぎないということです。せいぜいのところ、出勤情報だけが「ネット的な」情報で、そのほかは、昔と何も変わらない、「情報流通の根底的変革=インターネット元年」以前の宣伝となんら変わっていないということです。
つまり、非常に多くの店舗のホームページが、実際には「雑誌情報がWEB上に上がっているだけ」になっている。ここが根本的な問題なのです。
もともとインターネットという媒体の特質は、その「リアルタイム性」にあると考えています。今まさに起こったことが、即座にホームページに反映され、それを(大げさにいうなら)全地球上の人々が海を越え国境をこえて瞬時に共有できる。これこそ、インターネットの素晴らしさであり、情報革命といわれるゆえんです。
この特性を生かすことを考えようというのが、私たちのインターネット宣伝論の根本的立脚点です。
アップデートでリアルタイムな情報の公開に踏み込む
リアルタイム情報の公開へ
そう考えたとき、真っ先にやるべきことが、出勤情報と案内情報のリアルタイムな公開であることははっきりしていました。
これまでのホームページでも、「どのキャストがいつ出勤しているか」ということまでは、出勤表を見ればわかる状態にはなっていました。しかし、たとえばそのキャストさんが日曜日と火曜日に出勤していることがわかっても、お客様とて一日中ヒマな方はいません。
そこで、さらに一歩進んで顧客がもっとも欲している実用的な情報である、「目当てのキャストが何時に入れるのか」というところまで踏み込もう、むしろそこまで踏み込むのでなければ、インターネットを通じた宣伝を行なう意味も半減するだろう----と考えました。
実際、これまでお客様は、目当てのキャストの空き時間を電話で確認して、スケジュールを調整し、今一度お店に予約の電話を入れる・・・やり方をせざるを得なかったのが、リアルタイム情報で空き時間が確認できることで予約の電話が一回で済むようになったのです。
この「リアルタイム情報」は、お客様から絶大な支持をもって迎えられました。今日のR-GROUPの売上・登録会員様の急増は、このイノベーションなしには、語ることができません。
これは要するに、【リアルタイムな情報開示】というインターネットの本質を実践した宣伝が、【確定的な案内時間が知りたい】という顧客のニーズをすくい上げたということなのです。
web2.0時代
インターネットの本質に照らして、やるべきことはほかにもたくさんあります。
たとえば、数年前から、「web2.0時代」を制するのは誰か、ということが盛んに言われています。
きわめて大雑把にいうと、企業や官庁などの静的なホームページから一方通行的に提供される情報をユーザーが閲覧していただけの時代、時期的にいうと2005年くらいまでの時代が「web1.0時代」だとすると、現在のように、「facebook」などに代表されるSNS(Social Network Service)、星の数ほどあるブログ、「はてな」や「教えて!goo」「OKWave」などのQ(質問)とA(回答)をやり取りするコミュニティサイト、また最近では料理の参加型レシピサイト「COOKPAD」などをつうじて、ユーザーが情報を積極的に発信し、その情報を共有する時代を、第二世代のWEBのあり方として「web2.0時代」といういい方をしています。
ユーザーは、個人を起点とした情報発信を行ないながらも、コメントやトラックバックなどの機能を使ってフィードバックを受け、さらにRSSフィードを介して他のサイトに組み込まれる。また「楽天市場」「amazon」などの消費者サイトにおいては、レビューなどを通じて集合知を蓄積し、消費者にとって有用な情報を共有するようになる。yahooオークションにおける「評価」なども、その好例だといえるでしょう。
風俗におけるweb2.0的宣伝
こうした「web2.0時代」的なフィードバックは、風俗の世界にもあります。
身近なところでは金津園ワールドの「泡姫データベース(1999年~)」がそのさきがけといえるでしょうし、風俗の口コミサイトも数多くあります。匿名の掲示板における評判を顧客が店舗選択=キャスト選択の参考にしているというのも、残念ながら事実です。
こうした顧客の側からするフィードバック、レビューの蓄積は、お店とキャストさんにとって必ずしも都合のいいことばかりではありませんが、時代の趨勢として、どのようなかたちであれ、これらが一般化していくことは避けられない情勢にあると考えています。
そうであるならば、むしろ店舗側がヘゲモニーを握って積極的に顧客の声を吸い上げ、共有知としてオープンにしてしていく方向で考えていくべきではないか、R-GROUPホームページの「カスタマーボイス」は、そのような視点をもった取り組みのひとつになっています。
お店が書く「いいことばかり」の公式宣伝を顧客側が必ずしも信用しないことは、人間の性(さが)として理解していますが、われわれの商業規模を考えたとき、そうしたネガティブな問題は、長年利用していただいている会員様との信頼関係で十分乗り越えていけるものだと確信していますし、実際そういう流れになってきています。
現在、毎日のように会員様から「これをホームページのカスタマーボイスに掲載してくれ」という内容のメールを頂いています。私達はそれを、よほどでない限りは、そのままホームページに掲載します。
また、日々の聞き込みのなかで得たボイスをありのままに即アップします。当該のお客様は店舗側が都合のいい「検閲」をしていないことを知って他のボイス内容も真実だと理解し、「カスタマーボイス」そのものの信用性もアップしていく。
店舗が主導する「ソープ的web2.0時代」の宣伝は、そうした現場スタッフと顧客側との相互交通によって、真に実のあるものとなっていくと考えています。
ニーズにマッチした効果的なプロデュースでキャストさんを確実に売り出す
ニーズを引き出すプロデュース力
ところで、店舗の基本的な任務である「キャストさんの売り出し」には、プロデュースという考え方が絶対に必要です。
ただ、漫然と写真を撮り、いい子ですよと言っただけでは雑誌時代の宣伝となんら変わりません。当該キャストをどのようなイメージで売っていくのか、そこにこそ、店舗責任者の腕の見せどころがあります。
【文字情報】お店からの紹介文
【文字情報】キャストさんのプロフィールとコメント
【文字情報】出勤情報
先に挙げたキャスト宣伝の核心となるこの4点を、プロデュースという観点から掘り下げていきます。
大切なことは・・・・どのような商行為でもそうだと思いますが・・・・そのプロデュース内容が顧客のニーズにしっかりとマッチしている、つまり「購入したくなるような商品説明になっている」という点です。顧客のニーズとかけ離れた、売り手の勝手な思い込みでは、膨大な数の風俗店のなかから「ホームページの閲覧→電話→予約→来店(→集金)」というサイクルをつくりだすことはできません。
また、写真・フロントコメント・キャストコメント・・・どれをとっても、まさに顧客が欲してならない内容にするために、R-GROUPではキャストさんにも全力で自己プロデュースをしていただいています。
自分の売り出しをお店任せにするのではなく、ビジネスの主体としてキャストさん自身が自己プロデュースに真剣に取り組むこと。ここに、他店を圧倒するわれわれの強さがあります。
キャストのイメージを下げる「写メ日記」
ところで現在、非常に多くの店舗・キャストさんがいわゆる「写メ日記」などのブログを公開しています。そして、この写メ日記がインターネット時代の非常に有効な宣伝方法=集客方法であるかのように言われています。
たとえば金津園ワールドにも数多くのキャストさんのブログや個人ホームページが発表されていますし、ポータルサイトの投稿媒体としては、ヘブンネットの「投稿!!写メ日記」、古くは夜遊びガイドの「プライベート日記」などがあります。
こうした個人ホームページの類はキャストのプライベートや生の声を公開することによって、顧客側にキャストへの興味を抱いてもらうというのがその核心的な 狙いだとは思うのですが、私たちはこうした個人ホームページについて100パーセント否定しているわけではありませんが、よほど意識的にやらないと結果としてキャストのイメージを下げることにつながりかねないと考えています。
あまたある個人ホームページを覗いてみてください。そこにあるのは、たいがい次のような話です。
「どこかへ遊びに行った」「こんなものを食べた」「ゲームをした」「テレビを見た」「DVDを見た」・・・
ひどい例になると、「パチンコをした」「パチスロをした」「競馬に行った」・・・そういう話を非常に多く見かけます。
根本的に考えてみてほしいのですが、私たちがWEB上で何かを発言=発信するのは集客のためです。お客様に興味を持って頂き、いい子だなと思って頂いて、具体的に来店を促すためにやるのです。プライベートな発言のすべてがいけないということではありませんが、「今日はパチンコで負けてふて寝していた」といった類の話で、お客様のご指名を頂けるわけがありません。
やるのであればホームページのプロデュース内容を補完するような、格調高く自分自身の魅力を増幅させるような内容でやるべきでしょう。
また、写メを撮ってアップするのも注意が必要です。写真を出したからといって、ネット指名が増えるとは限りません。ホームページのプロフィール写真は、お店が厳選しお顔ぼかしなどの加工をしたうえで公開しているものです。そのイメージと異なるような写真を不用意にアップすることは、結果としてネット指名の減少につながりかねません。
宣伝はあくまでも、お店と密に連絡を取り合いながら戦略的に行うべきです。
SEO対策においてリードする
SEO対策に勝つ
WEB時代を勝ち抜くうえで、どうしても避けて通れないのが、いわゆるSEO対策です。周知のとおり、SEO対策とは、Yahoo! や Google などサーチエンジンの検索結果の表示順上位に自らのWebサイトが表示されるように工夫することですが、この「検索」という観点からのみ言えば、当該の検索キーワードでトップ5、最低でも上位15位までに表示されないと、そのページは存在しないも同じだともいわれています。とくに、物販サイトにおいては、その傾向が強いとされています。
たとえば「京都 和菓子」と検索してみましょう。
いくつかのポータルサイトに続いて店舗としては最上位に「京都の和菓子 老松」というのが出てきます。この「老松堂」という和菓子屋さんをご存知だったでしょうか。羊羹で有名な「虎屋」や八つ橋で有名な「井筒八ツ橋本舗」などは知っていても、「老松」という名前は知らない人がおおいのではないでしょうか。
「老松」という和菓子屋さんは、検索エンジン上位表示=SEO対策に成功することで、自社のネームバリュー=知名度を決定的にあげ、京都の和菓子を求めている顧客をどんどん自社ホームページに引き込むことに成功している・・・といえるのではないでしょうか。
一方、風俗の世界においても、新規のお客様が自社のホームページにたどり着く経路はポータルサイトからのリンクなどもありますが、決定的に大きいのが、この「検索」です。
じっさい、潜在顧客層の多くは、
「金津園 ソープランド」
とか
「岐阜 風俗」
などのキーワードを検索エンジンにうちこみ、店(キャスト)探しをしており、これらのキーワードで上位表示をかちとることがWEBを通じた集客(とりわけ新規顧客獲得)において決定的な役割を果たしています。
このSEO対策は、「こうすれば必ず順位があがる」という確実な方法があるわけではなく、無理なことや不自然なことをすると、スパムと判断されて順位が下がることさえあります。
しかし逆にいうなら、検索とは、そのキーワードで顧客がもっとも求めている(と社会的に判断される)ホームページが上位表示されるわけで、上位に表示されるようになるということは、ホームページのみならず、その会社(店舗)ビジネスの一定の支持と成熟を示す指標でもあるのです。
金津園における検索結果とR-GROUP
検索エンジンにおけるR-GROUPの評価を見てみましょう。
「金津園」と打ち込んだらR-GROUPが出てくるとか、「ソープランド」と打ち込めば金津園R-GROUPが出てくる・・・というふうになれば、すばらしいことだと思いますが、まだそこまではいっていません(笑)。
しかし、新しいリアルタイム版ホームページを開設して1年半が経った現在、「金津園 ソープランド」とか、「金津園 高級ソープランド」で検索すると、ほぼ1位表示されるようになりました(右図参照)。
キーワード「金津園 高級ソープランド」:総合で1位トップ表示キーワード「金津園 ソープ」:組合のホームページなどポータルサイトに続いて店舗としては1位表示
キーワード「金津園 ソープランド」:各種ポータルサイトを抑え、組合ホームページに続いて2位、店舗としては1位表示
「金津園 高級ソープランド」というキーワードで検索したら総合で1位トップ表示になる。これは、思い上がっていうならば「金津園の高級ソープランドといえば(まずは)R-GROUPのことだ」と認知されてきたことのWEB的表現ということでもあります。
また、各種ポータルサイト経由ではなく、最終到達地点であるわれわれの公式ホームページへのダイレクトなアクセスを導くという点においても、こうした上位表示は決定的です。
もちろん、「金津園」「岐阜 ソープ」などの他の各種キーワードでは上位表示ではありませんし、SEOが集客のいっさいを規定するものだとも考えていませんが、しかしわれわれは、こうしたSEO対策も含めたWEB宣伝に関する取り組みのすべてが顧客の裾野をひろげ、まずは集客の大きな力になっていると確信しています。
※なお、検索結果は日々変動します。小手先で技を弄するのではなく、ユーザーに真に求められるサイト運営と地道な営業努力こそが上位表示を保証するものだという立場にたちきり、各店舗責任者を中心にリアルタイム情報の毎時更新その他の努力を続けていきたいと思います。